銀行株を分析!高配当以外のおススメの理由を紹介します

株式投資

どうも鈴木テツです。

 

正月明け、お金に色は無いと思い、子ども(5歳、3歳、1歳)のお年玉に手を掛けて「増やして返すから!」という思いに駆られ、自己嫌悪に陥りました。

 

さておき、今回の銘柄分析としては、高配当銘柄でもJTの次くらいに有名な銀行株についてです。

(と書いてた矢先にJTが減配しました。自分逆神かも。。。)

 

銀行株は買いなのか、今後の行方はどうなのか、そもそも銀行ってどうなのよ、ということをぼくなりに精一杯の独断と偏見で分析してみました。

 

とはいえ銀行と言ってもいっぱいあって、SBI証券の「銀行業」でスクリーニングをすると88件も出てきます。思っていた以上に多いです。

 

88件も見る事は出来ないので3件に絞ります。

 

いや、少なっ!

 

まぁメガバンクの赤・青・緑の三行絞っただけです。

 

というわけでこの記事の文中では銀行=メガバンクということでご理解下さい。

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銀行株の最大の魅力は高配当。そして株主還元策を比較してみた。

やはり銀行株の最大の魅力は高配当だということです。ぼくはこれまで高配当銘柄一択主義でやらせてもらっておりまして、ここ3年程この軸で株式投資を進めてきました。

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で、メガバンク3社の配当利回りはいかほどかと言うと、以下の通りです。

配当利回り 2020年度
年間予想配当額
株価
(2021.2.9時点)
UFJ銀行 4.8% 25円 516円
みずほ銀行 5.0% 75円 1,512円
三井住友銀行 5.4% 190円 3,522円

UFJはギリギリ5%以下ですが、三行とも5%程度なのは素晴らしく、数々の高配当銘柄を見てきたぼくとしても、一目置かざるを得ない立派な数字です。

 

利回りが5%あれば、単利でも20年経てば倍になるという夢があります。今から仕込めばサラリーマンを引退するまでの約25年あれば、複利もあって2.5倍くらいにはなってる皮算用が出来ます。

 

ただFXとか仮想通貨の時間軸と比較すると増えるのなんか遅ぇなぁという狂った感覚になりますが、やはり株式投資は長期でじっくりコトコト煮込むのが基本なので、これはこれ、という割り切りで株式投資は低リスク・低リターンで進めていこうと思います。

 

更に、配当について気をつけないといけないのが、記念配当や特別配当などで、今だけ大盤振る舞いの企業があったります。銀行の配当額はどうかというと、過去10年の配当の推移は以下の通りです。

継続して高配当を維持、なんなら毎年のように増配しているのも安心材料です。

 

なんだったら高配当のはずなのに、みずほが75円でずっと維持していることすらサボってるような気さえします。

 

更に更に、配当に対する3社の姿勢は以下の通り(以下各社HPより抜粋)。

UFJ 利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的・持続的な増加を基本方針とし、2023年度までに配当性向40%への引き上げをめざす
三井住友 配当は累進的とし、配当性向は2022年度までに40%を目指す。
みずほ 2019年度から「当面は現状の配当水準を維持しつつ、資本基盤の一層の強化を進め早期の株主還元拡充を目指す」。

 

UFJと三井住友は、配当性向を具体的な時間軸を明示した上で、上げていくと宣言していることは素晴らしいですね。

 

一方、、、みずほは「当面は現状維持」としており、他の二行に比べてやや物足りない印象はありますが、高配当を維持しておりますので、素晴らしいことには変わりありません。

 

ここで配当以外のもう一つの株主還元策である自己株取得の方針についても見てみましょう。

UFJ 自己株式取得は、資本効率の向上に資する株主還元策として機動的に実施。
三井住友 機動的な自己株取得を実施。
みずほ 記載無し

 

うぉぉいっ!!みずほっっっ!

ブレないね!マイペースかっ!!

ただUFJと三井住友を少しは見習ってくれ!

 

とまぁ株主還元策で比較すると、マイペースみずほが配当と自己株取得の方針についてはやや劣るかなということではあります。

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銀行株投資は配当だけでなく、住宅ローン金利上昇のリスクヘッジ

銀行株は、金利率に左右されやすいです。そりゃ本業が金貸しなので当然ではあります。世の常です。で、今は超々低金利です。

 

一方で、ぼくは今8,500万円ほどの住宅ローンを抱えています。しかも変動金利です。

ぼくが選択した住宅ローンの紹介と判断した基準とある銀行マンの悲哀
どうも鈴木テツです。 2019年の夏にマンションを買いました。 いわゆるタワーマンションです。 いわゆる湾岸です。 そうおのぼりさんです。 とにかく田舎の団地住まいの鼻たれ小僧だったので...

今の低金利の恩恵を全身全霊全額で享受しているわけですが、金利の上昇は完全に無防備なまでにリスクです。天気が変わりやすい山に登るのに、雨具を持っていない感じです。超絶楽観主義です。

 

金利上がったらどうするかということを住宅ローンを借りてから約1年半経った今(2021年1月)にようやく重い腰をあげて考え、そこで思いついたのが、リスクヘッジとしての銀行株への投資です。

 

金利が上昇すれば住宅ローン金利も上昇しますが、銀行株も上昇する傾向にありますので、コストと株価上昇での益が相殺できるんじゃないかなと思った次第です。

 

シンプルですが、それなりに良いヘッジだと思いついた自分を褒めたくなりました。

 

しかし2秒後には、全然リスクヘッジとしては足りてないことに絶望しました。

 

それはリスクカバー率の低さです。住宅ローンは8,500万円のリスクに対して銀行株への投資はせいぜい数百万円を予定しているだけなので、カバー率は2%程度です。

 

あとのカバー出来ていないリスク98%部分は、金利上昇、つまり景気が良い、つまり給料上がる、ということでカバーするとして、ぼくの勤務先の待遇向上に全力で期待したいと思います。

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そうはいっても銀行はオワコン。。。なのか?

銀行への投資と聞くと「いや、銀行ってオワコンでしょ」とかいう意見もよく見ます。非効率なプロセス、ハンコ主義、仮想通貨の世界が来るから中央集権的管理はいらない、資金調達はソーシャルレンディングやクラウドファンディングで代替出来るから、などなど。

 

これに対してぼくも漠然と同じような思いをしていた時期もあったのですが、勤務先で大型の買収案件や投資事業なんかをすると「やっぱ銀行必要だな」という思いに至り直しました。

 

それを今回少し説明させて頂きます。

そもそも銀行はオワコンと言っている人たちを相手にしていない。

銀行オワコンと言っている人たちって、そもそも絶対銀行口座を持っていると思うのですが、まぁそれは置いておいて、こういった人達って個人の預金者だと思うのですが、正直銀行ってこんな人達のこと相手にしてないですよ(ぼくの完全な個人的独断と偏見に満ちた印象ですが。)

 

これは「百貨店の売上の8割は2割の人が支えている」のと同じ話です。百貨店は正直店舗を構える必要はない、店舗は単に広告であり権威性構築の為のコストセンターでしかありません。

 

利益のほとんどは外商と呼ばれる人たちが超絶金持ちの人たちの家などに商品を持って出向いていってプレゼンして「じゃあ、それ全部頂こうかしら」と言わせる事で成り立っています。

 

一方、セールのときにしか来店せず、ワゴンに群がるぼく達平民のことなんか百貨店はほんとの意味では相手にする必要はないのです。

 

銀行も同じです。ぼくたち平民の事は、相手にしてもお金落としてくれないので、意味ないです。

 

だからぼくたちがせっせと「はした金」を仮想通貨にぶち込んで「へへ、銀行オワコンだぜ」と言っても銀行からしたら屁のつっぱりにもなってないと思っています。

 

何が言いたいかと言うと「銀行オワコン」と言っている人たちの意義や説得力は、当の銀行にとっては皆無ということです。

大企業・金持ちのアドバイザー業務

じゃあ銀行は何をしているかですが、百貨店と同じで、平民なんか相手にせず、何億、何十億という資産を運用している大口の金持ちや、何百億、何兆という資金を借りてくれる大企業を相手にしているのだと思います。

 

ぼくみたいな個人に8,500万円貸して1%の金利取るのと、大企業に100億円貸して1%の金利取るのって、ざっくりと言えば作業コスト同じなのに、取れる金利は100倍以上違います。つまり小口の個人相手は経済合理性からも無駄でしかない(悲しい)。

 

更に妄想を続けますと、銀行としては実は金利も単に利ざやを抜いているということを考えると金利率自体の変動は関係ないのかなぁなんて思います。

 

今ぼくが会社で担当しているトレードは、トンあたり500円の利益を頂いております。このトレードだと商品自体の値段が市況で上下しようが、ぼくらが受け取れる利益はトンあたり500円で固定されているので市況がどうあれ、トレードの利益って変わりません。

 

銀行も同じ話で、金利率が下がったら「抜くことが出来る」利ざやが減るので影響は出るかもしれませんが、むしろ金利率が下がると借りたい人が増えて受け取れる金利の「総量」が増えるので、金利率低下はそこまで打撃を受けないのではと思ったりします。

 

でここでオワコンかどうかを、数字は嘘をつかないということで、金利率の推移と業績を実際に数字で確認しようと思います。銀行なんてオワコンで銀行離れが進んで業績低迷、赤字転落、、、となっていたらオワコン感も納得があるのですが、実際のところどうなのか。

銀行の業績は引くほどすこぶる良い。

メガバンク3行の純利益は以下の通り。

19年度実績 20年度見込み
UFJ銀行 5,282億円 6,000億円
三井住友銀行 7,039億円 4,000億円
みずほ銀行 4,486億円 3,500億円

利益数千億って、稼ぎすぎ!!

20年度はどうせコロナの影響で業績低迷してるんでしょと思いきや

やっぱり4,000億円とか6,000億円とか稼いでるし!

しかも謎にUFJだけ19年より増えてるし!

 

まじで意味がわからない桁です。売上みたいな利益の額です。

 

更に三行とも先日第3四半期決算の発表を行いました。その結果がこちら。

20年度第3四半期実績
(4-12月累計)
20年度見込み 進捗率
UFJ 6,070億円 6,000億円 101%
三井住友 4,339億円 4,000億円 108%
みずほ 3,544億円 3,500億円 101%

全員、年間見込み以上既に稼いでる!!

コロナどこ行った?

でも年間見通しは変えないってことは、第4四半期にめちゃくちゃ引当金積む気満々!!(利益調整する気満々??)

 

とにかく彼ら、稼ぎすぎです。。。手数料取りすぎだよ兄さん。。。

 

金利が低下したら銀行の収益って落ちるんじゃないの?ということで直近10年間の金利率の推移と業績を比較してみるとこんな感じです。

まずは金利率がこちら。

見事な綺麗な右肩下がり。潔さすら感じます。

 

で、同じ期間の三行の純利益の推移を並べたのがこちら。

全っ然右肩下がりではない。金利率とシンクロしてない。

しかもこのグラフ、見づらいですが、底はゼロではなく、UFJは5,280億円、三井住友は4,000億円、みずほは960億円です。つまり、この10年間の底の利益がこれらです。

 

ぼくが勤務している総合商社なんて、減損しては何千億円という赤字に転落したりしているのに、彼等のなんと底堅い利益基盤。

 

手数料還元せぇやぁぁああ~!!
(絶対ATMで手数料払わないマンのぼくに返す手数料ないけど、、、)

 

とにもかくにも金利がどうあれ、彼等の収益力はハンパやないということがわかりました。

 

というわけで株を買いたいと思います。

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現在の銀行の株価と購入タイミング

三つのメガバンクを比較してきて、株主還元策が▲のみずほは既に保有済のものから増やさず、配当性向の引き上げを2022年までと約束している三井住友を優先的に、次にUFJを買いたいと思います。

 

とはいえ、即飛びつくのもアレなんで、ざっくり株価のトレンドを意識して買いたいと思います。5%の配当利回りがあっても、買った後5%下がったら1年分の利回り損しますからね。

 

で、SMBCの1年間の株価推移がこちら。

コロナで落ちた後、赤いサポートラインを背に上昇傾向にあるので、この赤いラインにタッチしたあたりで、押し目買いをしようかなと思っています(2月天井頼む!)。

 

続くUFJですが、1年間の株価推移はこちら。

同じようにコロナで落ちた後、中期と短期のサポ―トライン2本が見えます。上のラインにタッチしたら押し目買い、さらに下がってしまったらまた下のラインでも買い増しの押し目買い、というような戦略で待ちたいと思います(2月天井頼む!)。

 

ちなみにみずほの株価推移はこちら。

わかっちゃいたけど、メガバンク全部一緒!

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まとめ

いかがでしょうか?ぼくの独断と偏見と個人的妄想でしかない銀行ってどうなの?今後どうなるの?でしたが、少しでも銀行株の魅力を感じて頂ければ嬉しいです。

 

そして「ぼくも買います!」「わたしも買います!」と言って実際買ってくれたら、株価の下支えになるので、有難い限りです。あとメガバンカーの人も「我が社も銀行株買います!」と言って自己株買いしてくれたら更に失禁するくらい嬉しいです。

 

一つ言えることは銀行儲けすぎワロタということで、そりゃ国が半沢直樹に対して「500億円の債権放棄くらい飲めや」と言うのも少しわかる気がします。500億円がかすむくらい儲け過ぎ。

 

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