どうも鈴木テツです。
守銭奴です。攻めの資産運用と守りの節約にはまっております。
今回はその節約の中でもよくテーマになる車の保有について考えたいと思います。
車の保有に関するコストを洗い出すことで、車ってたけー!ってなり、それだったら必要なときにタクシー乗ることでよくね?という内容の記事です。
車を買うかどうか悩んでいる方に、ぶっちゃけタクシーでよくね?と思って頂けるような内容になっておりますので、参考にして頂ければと思います。
そもそも移動手段以外での車の保有の意義は?
車と言うとき基本的には移動手段として捉えており、同じ移動だったらタクシーでよくね?となるわけですが、考えてみると移動以外にも車を購入する意義はあるわけです。そうなるとタクシーでよくね?とはならないわけです。
ですので、まずは移動以外の意義についても考えてみます。
趣味としての車
ドライブが趣味や、カスタムすることが趣味というような人は、一定数いると思います。
もしくは保有してそれを眺めているだけでニヤニヤしてしまう、というようなコレクター的な観点から保有している人もいると思います。
こうした人には、移動の手段として車は買わなくてもいいのではないか?という意見はそもそもお門違いになり、タクシーでよくね?と言った所で「タクシーは運転もできねぇし、カスタムもできねぇし、タクシーをコレクションしろってのか、このションベン野郎」と殴られそうです(車を趣味にしている走り屋の反応の勝手なイメージです)。
尚、ぼくはこういったドライブ、カスタム、コレクションの趣味は一切ありませんので、タクシーでよくね?派です。
資産投資として
車も、高級者や限定生産車、過去のビンテージもの(この表現が合っているかわかりませんが)になると資産価値が産まれます。
マンションと同じで、というか、ときには数億円、数十億円という走るマンション数件分、というような途方もない額の資産として売買される車もあります。
そんな人達に、同じ移動ならタクシーでよくね?と言ってみても「車が無ければプライベートジェットで移動すればいいのに」と言われそうで、議論にならなさそうです。
尚、ぼくはこういった車を資産として見たことは一切ありませんので、タクシーでよくね?と言い続けます。正確には、言い続ける他ありません。手が出ませんから(悔し涙)、ええ。
モテたくて
「モテたくて」も保有する一つの大きな意義かもしれません。
実際ぼくも昔、車を持っていたのですが、この「モテたくて」が理由でした。むしろこれ以外の理由は一切ありませんときっぱり言えます。乗っていた車は男らしさを表現する為にトヨタのランドクルーザーブラドを選択。
入社して2年も3年も経ってしまうと車を持っているということが当たり前になりモテ要素が低減するので「1年目から持っているなんてスゴイ!」という希少性を求めて、したたかな戦略のもと1年目から購入しました。
で、結果としては、全くモテませんでした。むしろ8人乗りという大きさもあり、同期入社連中の旅行の足としてよく駆り出されたり、会社の野球部の道具運びにも抜擢されたりしました。ある意味で1年目という下っ端で車を持っているというアッシーとしての希少性からモテました。
というわけで、移動以外に車を持つ意義もありそうです。但し、現時点ではぼくも含めた全国民の9割方の人は車を移動手段と捉えているかと思いますので、次の保有にかかるコストを読み進めて、タクシーでよくね?の思いを強めて頂ければと思います。
保有のコスト一覧
ぼくの干潟なみの浅い知識とGoogleの宇宙的集合知にてリサーチした限り、細かくわけると以下9項目がざっと掛かる費用です。
(1)車購入代
(2)チャイルドシート
(3)駐車場代
(4)ガソリン代・高速代
(5)自動車税
(6)車検代
(7)メンテナンス代
(8)自賠責保険
(9)自動車任意保
はっきり言って多い。。。この時点でもうタクシーでよくね?乗車賃だけやん、シンプルやん、ってなってしまいます。
費用の中には一時的に掛かるもの、維持費として掛かるもの、強制的に掛かるもの、選択の余地があるもの、などなど色々種類はあります。
それを踏まえた上で、実際にいくらかかるか独断と偏見とぼくの主観と浅い知識を持って、シュミレーションしてみます。
10年間のコストシュミレーション
前提として、あくまでぼくの主観です。ですので、ぼくが今買って10年間保有し続けたら総額いくらかかるのか、という前提でシュミレーションします。
車購入代+チャイルドシート
今のぼくは、奥様と3人の娘がいます。というわけで家族5人+その荷物が乗るファミリーカーを買うことになります。ベビーカーなども乗せないといけないのでセダンだと厳しいので、ミニバンタイプですね。またチャイルドシートも3人分必要になります。
ミニバンで一番人気を調べてみると、諸説ありますが、2019年の年末にゴーンさんがゴーンしちゃったことで話題の日産のセレナのようですね。
グレードは、電気とのハイブリッドのセレナe-POWER で、中間クラスっぽいe-POWER XV(2WD)を選択。またオプションとして日産のHPでカーナビや安全・安心セキュリティ系を装置などを追加あしてみたら、見積総額は3,774,756円(税込)となりました。
更にチャイルドシートも3台必要です。これもタイプ、メーカーによってまちまちですが、安全は最優先ですので、少し高めの1台20,000円×3台=60,000円とします。
駐車場代
現在ぼくは中央区のマンションに住んでいます。駐車場を借りると月額30,000円から36,000円掛かります。というわけで平均価格の月額33,000円、年間396,000円、10年間で3,960,000円掛かるとします。
いや、でかいっ!10年間とはいえ400万円も駐車場に消えるなんて。実家の田舎なんて、無料でそこら中に停められるのに。。。贅沢は言いません、都内に駐車場くらいのスペースでいいから、土地がほひい。。。
ガソリン代・高速代
ぼくの場合、平日はほぼ乗りません。嫁さんも共働き&ペーパードライバーです。ですので、運転は普段使いだと週末に都内にお出かけで乗るくらいですね。週末に多くて20kmとして年間52週で1,040km。
2か月に1回くらい車で遠出をして、往復200kmとして年間1,200km。1年に2回は関西の実家に帰るとして往復1,000km×2=2,000km。
全て合わせて年間4,240km。
セレナe-POWERの燃費が26kmですので、163リットルのガソリンが必要。ガソリン価格は都内だと145円/リットルに上がってきているそうなので、ガソリン価格は年間で23,635円必要です。
高速代は、東京―御殿場で往復5,200円。5,200円×年間6回で31,200円。東京―関西の高速代は往復20,000円×年間2回=40,000円。合わせて年間71,200円掛かってきます。
というわけで、ガソリン代・高速代合わせて、合計年間で94,835円、10年間で948,350円がガソリン代・高速代で必要になります。ほぼ100万円。。。
環境性能割(旧自動車取得税)・自動車税・自動車重量税
続いて税金です。これがややこしい。
2019年10月1日以降に消費税増税に伴い、自動車関連の税金の計算や仕組みが変わったようで読み解くのに苦労しました。更に、セレナe-POWERは環境にやさしい車なのでエコカー減税という優遇措置が取れる為、お得なんですが逆にこれが一層ややこしくしています。一つずつ見てきます。
環境性能割(旧自動車取得税)
もともと自動者所得税だったものが廃止されて、名前を変えて継続されているようなものです(個人の見解です)。
燃費の良さに応じて新車取得時に本体価格に対して、非課税、1%、2%、3%の4段階に課税が区分けされています。
セレナe-POWERは環境に優しい為、非課税になっています。よって0円。ナイス!セレナを選んでよかった!
自動車税
続いて自動車税です。保有していることに対する税金で、排気量に応じて税金が高くなっていきます。
セレナe-powerの排気量は1,200ccですので、普通であれば自動車税は毎年30,500円となります。但し、グリーン化特例なる措置により環境にやさしい車として減税がもらえます。やったね!但し、「新車新規登録の翌年度のみ」です。つまり1年分のみです。ケチ!
よって初年度は実際には取得した時期によって月額割にはなりますが、このシュミレーション上では年間として30,500円、2年目はその約75%である22,500円が減税されて8,000円になり、3年目以降はまた30,500円が掛かり続けるということになります。
エコカーにより2年目の22,500円が割引されるということで金額は大きいですが、全体のポーションからするともう少し割引が欲しいなとも思ってしまいます(ナンドデモイウヨ、ケチ!)。
自動車重量税
続いては自動車重量税ですが、自動車の区分や重量、経過年数に応じて課税される税金のことです。
自家用乗用は、12年目までは車両重量0.5トン毎に4,100円の税額が課されます。セレナe-POWERは1,750kgですので、普通であれば4,100円×4=16,400円の税金が毎年課せられます。
但し、環境性能に優れたエコカーについては優遇措置があり、2021年4月30日までに新車登録を行った場合は、燃費基準の達成度合により「25%減税」「50%減税」「100%減税(免税)」の3段階が設定されており、セレナe-POWERは、性能が良いので100%免税が受けられるので、自動車重量税は0円です。あとんす!
というわけで読み解くのに苦労した税金ですが、結局は自動車税のみで、30,500円×9年間+8,000円=282,500円が10年間で掛かってきます。
車検代
これも色々な構成要素で金額が算出されるのですが、今回はざっくりのシュミレーションなので、ネットで色々相場を調べると7~8万円あたりです。
よって多めに見積もって2年間で8万円、10年間で40万円とします。
メンテナンス代
これも状況によるので、えいや!で設定します。
タイヤ交換とバッテリー交換を1回ずつ(妥当かどうかわかりません)するとして、タイヤ交換が40,000円、バッテリー交換が50,000円、ブレーキオイル交換が5,000円、その他、ワイパーや発煙筒、洗車グッズなどなど、部品購入・交換でモロモロ25,000円と設定。
よって10年間で総額120,000円にしました。
自賠責保険
強制の保険です。自家用乗用自動車なら36か月で35,950円ですので、10年間で119,833円です。
自動車任意保険
こちらは任意保険です。保証や走行距離などなど、色々な要素で値段は変動しますので、一概に見積もれません。
なのでネットの保険会社が出している例を取ると安くて年間40,000円程度、髙くて80,000円程度ですので、間を取って年間60,000円に設定します。すると、10年間で600,000円です。
というわけで1つ1つの要素を緻密に、かつざっくりと、とはいえ精緻に、いやいや大胆にシュミレーションしてきましたが、10年間のトータルコストは以下の通りです。
車体+チャイルドシート | 3,774,756円 |
駐車場代 | 4,000,000円 |
ガソリン代・高速代 | 1,000,000円 |
各種税金 | 282,500円 |
車検・メンテナンス代 | 520,000円 |
強制・任意保険 | 719,833円 |
合計 | 10,297,089円 |
10年間で1,030万円!
ほぼキリがよい数字でよかった。10年間でほぼ1,000万円。覚えやすい!
でもこれも平穏無事に保有し続けたらというシュミレーションです。
事故を起こしてしまったら、追突されたら、保険料が上がったら、ガソリン価格が上がったら、故障したら、浸水したら、廃車になったら、、、ヤンキーに10円パンチくらったら、、、、、、ネガティブなことを考えだしたら、追加コストのリスクは無限大です。
車ってゆうのはなかなかにお金が掛かるもんですね。
毎月85,000円のコストをどう見るか
さて話を戻しまして、タクシーでよくね?ですが、10年間で1,030万円を掛かるということは、1年間で103万円掛かるということで、1カ月で85,000円掛かるということです。
すなわち、毎月85,000円分タクシーに乗っても、車を保有するのと経済的には変わらないことになります。
東京駅から箱根までタクシーだと往復80,000円です。毎月タクシーで箱根旅行に行くと聞くとかなり贅沢に思えますが、経済的には車を保有して自家用車で箱根旅行に行くのと大して変わらないということになりますね。むしろタクシーの方が若干お得という驚きの結果です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は車の保有コストを調べてみました。
車の保有は、多額のお金が掛かります。更に事故などのリスクもあります。一方、駐車場にいけばすぐ乗れるし、荷物も積んだままにできるなど、メリット・デメリットが相応にあります。
タクシーも乗れば楽ですが、捕まえる手間、運転手の当たりはずれ等等、リスクも多々あります。
家族5人の移動の為にと鈴木家でも車の購入を検討中ですが、少なくとも車を持っていない今は、日々の買い物や移動に、もっとタクシーを使っても贅沢ではないかな、と思える結果になったかなと。
月85,000円分までなら「タクシーでよくね?」をどや顔で使っていきたいと思います。
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