どうも鈴木テツです。
早速ですが選択制企業型確定拠出年金という漢文みたいな制度ご存じですか?
概要は以前のこちらの記事で紹介しておりますのでご覧頂ければ嬉しいです。

サラリーマンなら活用するの一択だとぼくは思っているのですが、今回はこの制度の概要と、ほんまにうまいこと儲かんのか?あぁ!?と思ってらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますので、運用して50か月経過したその運用成績を紹介しようと思います。
尚、前回の記事では30か月間ほど運用して+12%というそれなりの優秀さを発揮しておりましたが、今回はまた50か月ほど経過したので、その結果を見ていきたいと思います。
結論として日々自動で積み立てているだけなのに、日々チャートとにらめっこしているぼくの運用成績を遙か凌駕する結果となっていて嫉妬に狂いそうでした。
そもそも選択制企業型確定拠出年金とは
おさらいにはなりますが、そもそも何だっけというのを簡単に言うと退職金や給与などの一部を掛金として拠出して運用して将来的に退職金もしくは年金として受け取れる制度です。
もっと縮めると給料天引き投資からの老後資産形成の術という感じことですね。
この制度を採用している会社の従業員は、この制度を活用するかしないかを自分で選択出来るので、選択制と頭についていますが、ぼくの中で採用一択なので、選択は愚問です。
尚、選択制企業型確定拠出年金は長ったらしいので単純に企業型DC(Defined確定 Contribution拠出)と言ったりします。
基本的に2階建てになっている年金制度ですが、この企業型DCはその上の3階にあたる部分です。
要は年金を、1階部分と2階部分に上乗せして更に手厚くするためのものです。
それっぽい名前ついてますが、それって給料としてもらって自分で投資するのと一緒じゃないですか?とかいう先のメリットも読まずに愚の骨頂な質問をされる方には、そのドテッ腹に魔貫光殺法を喰らわせた上で、簡単にメリットとデメリットを以下まとめましたので、ご覧頂ければと思います。
メリット
①強制力
一番の魅力は何て言ったってその強制力です。資産形成における基礎のキのKです。
節税もメリットではありますが、ぼくら一般ピーポーは大した税金払ってないので節税した所で資産形成にそこまで大きな影響を与えません。それでも節税を一番のメリットに書く人はしゃらくさいです。
円高だからハワイ遊びに行こー♪とか言うOLの方と同じです。言いたいだけ。実際そういった方にはハワイで幾らドルを使うんですかと問いたいです。それが20万円だったとしたら、その時1割ほど円高だったとしても、せいぜいお得なのは2万円です。だったらハワイ行かない方がお得です。
話が脱線しましたが、結局何が言いたいかと言うと、庶民で使うお金くらいじゃあ節税も為替もほぼ大勢に影響が無いという事です。
ぼくら庶民は節税も大事ですが、それよりも強制力ある仕組みの方がめっちゃ大事です。その最良の方法が給与天引きなのです。
更に!
この企業型DCは、60歳まで原則引き出しが不可となっています。
60歳まで引き出せないの!?これってデメリットじゃん!と思う短期思考のキリギリスも人間界に少なくないでしょう。
しかし、やはりあくまで資産形成という目的に合致した強制力という観点ではすごいメリットだと思います。
「60歳まで引き出せない」
なかなかのパワーワードです。もはや惚れ惚れする。
給与天引きだし、60歳まで引き落とせないし、もはやこれは強制力の鬼。非流動的です。動かざること山の如し。資産形成方法の武田信玄です。
②ドルコスト平均法
これも資産形成の基礎のキです。定期的に同額でコツコツと積み上げていく。
コツコツ安いときに多く買い、高いときには少なく買い、持ち値を常に平準化しつつ、リスクを分散し散らかすという方法です。
大勝ちはしないけれど大負けもしない、着実安定のリターンを得る事が出来ます。
強制力×ドルコスト平均法という資産形成における最強タッグなので、もはやこの制度を利用しない手はないです。
③節税・社会保険料がかからない パート1
最後に節税などです。ここは二重のメリットがあります。
1つ目は、給与等として受け取った場合には所得税や住民税、社会保険料が掛かりますが、企業型年金として給与天引きにすれば、それは給与とはみなされないので、所得税や住民税、社会保険料の負担も減るというものです。
④節税 パート2
更に2点目です。投資先で運用して得た収益も非課税となります。
岸田新総理が金融税を20%から更に上げるみたいな事を検討あそばされているようですが、こちとら非課税なので高見の見物です。
節税とかどうでもいいとか言いましたが、秒で方針転換します。
政策動向に右往左往しなくて良い。やっぱり最高です。
ここまでメリットを確認してきましたが、次にデメリットも確認してきます。
デメリット
色々な説明を見ると以下のような事がデメリットとして挙げられています。
但し!結論から申し上げるとぼくの場合は、どちらもデメリットではなくメリットと考えています。
60歳まで引き出せない
先ほどの通りですが、将来に向けた資産形成が目的ですので、一度拠出すると基本的には60歳まで投資したお金は引き出せない事になっています。
目先でお金が必要になったときにすぐに現金化できないのは不便だというものですね。
ただしこれは先述の通りメリットとぼくは敢えて言い張ります。
だってぼくの場合、口座に少しでも現金があったら投資したくてしょうがなくて、毎日引き出そうか、嫁さんに内緒で引き出そうか、だって勝ったら増えるわけだし、そしたら利確して同額を口座に戻せばいいよね、ね、いいよね、とか悩んでしまうので、口座に入る前に給与天引きされて、動かせないようにロックされるのが精神衛生において最良です。
さらにぼくは投資したらだいたい溶かすので、自動積立してくれるのが損益的にも最良です(悔)。
厚生年金の受取額が減る事
給与から天引きされて掛け金に充てられる部分は給与とはみなされません。
するとこれに伴って厚生年金保険料の負担も減る事になりこの点においてはメリットなのですが、結果将来的に受け取れる厚生年金の額が減る事はデメリットとされています。
しかし!
一般的に言われているこのデメリットはぼくには当てはまらない事になります。
なぜなら高所得者だからです!
キリッ(`・ω・´)
ぼくの会社では、企業型DCの掛金は賞与から掛け金が天引きされます。
んでもって賞与の厚生年金保険料における上限は150万円ですので、150万円以上賞与を貰っていても、厚生年金保険料は上限150万円が課税対象額となります。
ぼくは賞与をゆうに150万円以上もらっているので(あざす!)、賞与から掛け金として差っ引かれても課税対象額は150万円のままなので、支払うべき厚生年金保険料も変わらないですし、結果将来受け取れる厚生年金も変わらないという事です。
正確にはぼくの場合、厚生年金おいてはメリットもデメリットも無いという事です。
ぼくの企業型確定拠出年金
実際のぼくのプランをおさらいまで紹介します。
- 2017年7月から運用開始。(2021年10月現在)で50か月間経過。
- 掛金は年間33万円。年2回の賞与支給日に165,000円が天引き。
- これを毎月に分散して、毎月27,500円ずつ投資。
- 投資的は3種類。それぞれに1:1:2の割合で投資。
- MHAM日本成長株ファンド
- ニッセイ日本株ファンド
- 三井住友DC外国株式インデックスファンドS
なぜこれらを選んだかの理由はぶっちゃけ忘れました。4年前なので。
ただ開始するときに日本と海外、アグレッシブなものとノーマルなもの、みたいなバランスを考えて決めたような気がします。
4年間の運用成績
約4年間、正確には50か月間これまで運用してきました。
累計投資額は1,375,000円です。(=50か月×27,500円/月)
果たして運用成績は、、、はいドン!
現在の資産額は1,850,443円
1,375,000円から+35%です。
マンモスうれぴーです。
今すぐ利確して引き出したいです。
あ、でも60歳まで無理か。クソがっ!!
気を取り直して残高の推移も見てみましょう。はいドン!
灰色の拠出額に対して、緑色の評価額が後半にかけてグイグイ上がっております。
素晴らしい!
岸田内閣爆誕×中国問題で日経平均激下がりの中(2021年10月6日現在)、今すぐ利確してぼくの個人的な株の運用による含み損にぶつけたい!
あ、でも60歳まで動かせないか。
融通の利かないクソ制度がっ!!
商品別の評価も見てみますと以下の通りで、外国株式インデックスが+42%で最も優秀成績です。
拠出額 | 評価額 | 評価/拠出 | |
MHAM日本成長株ファンド | 350,625 | 445,395 | 127% |
ニッセイ日本株ファンド | 350,625 | 409,123 | 117% |
三井住友DC外国株式インデックスファンドS | 701,250 | 995,925 | 142% |
合計 | 1,402,500 | 1,850,443 | 132% |
外国株式インデックスが最強。やはり時代は海外、且つインデックス投資。
でもFacebookの通信障害もあり米国株も落ちてきているので(2021年10月6日現在)、今すぐ利確して逆にショート打ち込みたいという思いにも駆られます。
あ、60歳まで動かせないか。
使えねぇ詐欺制度!今すぐ解約したい!
まとめ
というわけで予想を超える含み益に途中またしても取り乱してしまいました。
まぁとは言ってもまだあと20年以上はこの企業型確定拠出年金を通した投資を続ける事になりますし、途中で利確したりお金は動かせませんし、この4年目の評価状況を見て一喜一憂しても意味がないのですが、やはり増えているのは嬉しいものですね。
また節目に成績を確認して一喜一憂だけはしたいと思います。
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