どうも鈴木テツです。
守りの節税、攻めの投資に目がないです。
そしてそんな投資も出来て節税も出来て、攻守兼ね備えた素晴らしい制度である選択型確定拠出年金にぼくは加入しています。
この制度、ぼくにとってはもうメリットしかないので、今回はこの素晴らしさとぼくの実例を紹介したいと思います。
尚、ぼくの周りの若手なんかに「確定拠出年金してる?」と聞くと「いやしてないっす」という返答が9割です。
「なんで?」と聞くと「よくわかんないんすよね」という返答が10割です。
そんな合コンしか興味ない脳死若手には、毎回黙ってみぞおちにハッサンばりの正拳突きを一発かますようにしています。
是非、この記事が「年金とかよくわかんね」という人の参考になればと思います。
そもそも選択型確定拠出年金とは?
めちゃくちゃざっくり言うと、自分でお金出して投資信託などを買っておいて将来年金として貰う制度のことです。
よく年金で言われるのが、年金は階層的になっているというもので、1階部分が国民全員が入る国民年金、2階部分がサラリーマンが入る厚生年金、そしてこの選択型確定拠出年金はその上の3階にあたる部分です。要は年金を国民年金と厚生年金に上乗せして更に手厚くするためのものです。
選択型とありますが、これ自分で入るかどうか選択できるからです。強制ではありません。ぼくのような会社員には、企業が福利厚生として社員に提供するもので社員としては入るも入らないも自由に選択出来ます。
つまり、今給料で貰っても良し、今給料としてもらわずに企業に年金として積み立てといてーと頼んでおいて将来年金として貰っても良し、ということになります。
で、拠出額が確定(一定)しているので確定拠出型です。
今貰っても、将来貰っても一緒じゃないの?だったら今貰った方がよくね?という短絡的単細胞ヤローにはとりあえずグーパンチです。
是非次のメリットをみて欲しいです。
メリットは?
税制優遇
最大のメリットは、税制優遇を受けられるということです。
この選択型確定拠出年金では、以下3つの税金について税制優遇措置が適用されます。これが節税的に抜群に効果を発揮します。
所得税・住民税
給与でもらっていたら普通に所得税と住民税が掛かってしまいます。
ぼくの場合、2019年の課税所得は1,208万円で、所得税と住民税は合計で322万円でした。つまりは27%の税率が掛かっていることになります。
【参考記事】
ぼくは年間33万円を確定拠出年金に割り当てているので、給料としてもらっていたら税率27%で約9万円程が税金として取られていたはずなのですが、この確定拠出年金によって9万円の税金がセーブ出来たことになります。
尚、確定拠出年金に拠出した給与の一部は、社会保険料を算出する際の報酬額からも除外されますので、社会保険料も軽減されます。
運用益に対する税金
拠出したお金は、投資信託などの投資商品を購入することになります。
うまくいけば運用益が発生することになりますが、これにも税金は掛かりません。
将来受け取るときの税金
年金として受け取るときには公的年金等控除の対象となり、退職一時金として受け取るときには、退職所得控除の対象となりますので、税金回避が出来ます。
つまり拠出するときも、運用するときも、受け取るときも、全てのときにおいて節税が図れるという制度になっております。
税金の立場からしたら、どんなけ俺のこと嫌いやねん、という思いになってしまうほど、この制度は税金逃れの為の制度なのです。
尚、積み立てた年金は転職や退職時も引き継げますので、企業に勤めている人が今の企業に縛られることもありません。
手間無しドルコスト平均法
この制度では、給与から天引きされる形で、かつ毎月一定額の投資信託を購入することになります。
全くの手間なしで、かつ投資法で負けなしと言われるドルコスト平均法で投資をするという、つまりこれってぼくの理解の中では、最強の投資法なのです。これ従業員持株会と同じです。
【参考記事】
これらメリットを見るだけでぼくなんかはこの制度を使う一択になるのですが、慎重派の方々の為にもデメリットもについても見ていきます。
デメリットは?
60歳まで引き出せない
年金というだけあって、一度拠出したものは60歳まで引き出せません。
急に金が必要となってもどうしようもないのです。ですから生活がひっ迫している、いわゆる自転車操業状態に陥っている人には向いていません。そりゃ年金なんかに積み立ててる場合じゃないですからね。税金払ってでも、すぐに給料でもらいたい所です。
ただし、逆を言えば60歳まで引き出せないという、それだけ強制力ある定期預金のようなものですので「お金ってあるだけ使っちゃうんですよねーてへぺろ」というキリギリス的浪費家の方にも、蟻さんもびっくりの資産形成がしっかり出来るということでもあります。
元本割れのリスクがある
要は投資ですから当然商品によっては元本割れのリスクがあります。こればっかりは買った負けたがあるのはしょうがいないです。
ですが、そもそも給与として貰っていたら税金として取られた上でもらうわけで、その時点でもある意味元本割れを起こしてもうとるわけです。しかも20-30%程。
だったら税金で確実に元本割れした給料をもらうより、投資して増えるかもしれない方に掛けた方がよくないですかね。しかも、これドルコスト平均法で投資することになるので、元本割れリスクも通常の投資より低いと考えています。
というわけでこの制度は、メリットめっちゃでかい割に、デメリットめっちゃ小さいというリスクリワード最強説の制度です。今すぐに給料もらわないと生活回りませんねん、という超絶ひっ迫した生活を送っているような人以外には、この制度は活用する一択だと思っています。
現状のぼくの例をご紹介
ぼくがこの制度に加入したのは、2017年06月01日です。賞与から天引きする形で毎月27,500円、年間で330,000円を拠出して、加入したときに選択した投資信託の購入に充てています。
現時点(2020年2月時点)で、31カ月間経過していますので、拠出総額は852,500円です。
ぼくの場合、上述の通り、2019年の課税所得1,208万円に対し、所得税と住民税合計で322万円でしたので、税率は27%でした。つまり852,000円を拠出してきたので、現時点で実は23万円の税金をセーブしてきたことになります。23万円あったら家族旅行出来る!
このまま60歳まで続けるとすると、加入した2017年から退職するであろう2046年までの29年間で税金のトータルセーブ額は、なんと260万円ほどになります。でかい!車買えちゃう!
実際の運用状況(2020円2月14日時点)
ぼくは以下3つの投資信託に毎月以下の金額を拠出しています。
- MHAM日本成長株ファンド <毎月6,875円>
- ニッセイ日本株ファンド 国内投信 <毎月6,875円>
- 三井住友DC外国株式インデックスファンドS<毎月13,750円>
尚、現時点の評価ですが、まぁこれからまだ25年間は運用し続けるので、あくまで参考ですし、増えてようが減ってようが一喜一憂する必要も全くないのですが、一応現状を確認しておきます。
運用会社のレポートで現在の評価額を見てみますと以下の通りで、拠出額852,500円に対して、現在価格が956,788円なので、104,288円の含み益でした。約+12%。、
よっしゃぁぁぁアアア!儲かっとる!
うっひょぉぉ~♪
尚、個別銘柄毎の評価はこちら。まぁ個別銘柄の出来に一喜一憂してもしょうがないのですが、、、
なんと全銘柄が含み益!全員優秀!
ナイス!ナイスチョイスおれ!このまま増えまくってくれー
年間330,000円の拠出。退職までの拠出額は約900万円。仮に現在の水準でいけば10%増えることになりますので、合計1,000万円が退職時に入ることになります。しかも非課税で。ありがたし!
このままぐいぐい増えてくれーぼくの老後は君たちファンドの双肩に掛かっている!頼むよ~靴ペロペロ~
まとめ
いかがでしたでしょうか。
途中、ぼくにとっては稀に見る投資で含み益状態だったので少し取り乱しましたが、ぼくはこの制度で守りの節税をして、生涯で250万円の税金をセーブしつつ、運用益を100万円非課税で享受しつつ、手厚い年金をもらって、老後を豪遊しまくりたいと思います。
皆さんも「よくわかんねっす」「今がよければよくないっすか?」みたいなキリギリスにならずに、是非この制度を活用して、節税&投資をしましょう!
制度について、ざっくりとした説明で大変恐縮ですが、少しでも皆様の参考になれば幸いで御座います。
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