どうも鈴木テツです。
サラリーマンを続けて早12年。
今回は、そんなサラリーマンの酸いと甘いを少しずつ知り始めている中堅リーマンのぼくが「これはいい!」と思えるメリットを一つ紹介します。
それが従業員持株会です。
従業員持株会とは、従業員が勤務先の会社の株式を取得できる制度です。
従業員が普通に証券会社から自分が勤めている会社の株を売買することはインサイダー取引と見做されるリスクが発生しますが、この制度を通じて取得すればインサイダー取引と見做されることはありません。
それはこの制度が事前に設定しておいた金額で給与天引きにて株を買い付ける為、恣意性が無いからです。
但し、自分の勤務先の株を買えること自体は特にメリットではありません。
本当のメリットをこれから紹介させて頂きます。
メリット① 奨励金の存在
多くの会社がこの従業員持株会を通して株を買うことに対して奨励金を支給してくれます。
上場会社にとって買収されることは一つの脅威ですが、従業員が保有していてくれればその脅威が少しでも減ります。
また従業員が勤務先の株を持つことで帰属意識を高めて、更に株価をあげようと頑張るモチベーションアップにもなりますので、会社としても従業員持株会に奨励金を出すのです。
気になるその金額ですが、たいていは取得額に対して5-10%の範囲です。
ちなみにぼくの会社もその範囲の中にあり、10%です。
つまり10,000円で株を買ったら1,000円会社が出してくれて合計で11,000円分の株が買えるのです。
第2のボーナスといっても過言ではありません。
ぼくの場合、毎月の給与時に5万円、年2回の賞与時には15万円を持株会を通して自社株を買うように設定しています。
つまり年間90万円を株の購入に充てています。
これに10%の奨励金がもらえますので、株を買う為に会社から更に年間9万円をもらっていることになります。
メリット② 天引き
持株会は天引きです。
給与や賞与が、株式購入代金が引かれた上で振り込まれます。
この天引きという仕組みは、資産形成をする上でとっても大事になります。
これは先人たちが口をすっぱくして言ってきていることなので、御存知の方も多いと思います。
そして御存知だけど天引きにしていないことから全く資産形成が出来ていない人も多いと思います。
強制天引き。
これが持株会の2つ目のメリットです。
メリット③ ドルコスト平均法
持株会は事前に設定した金額で株を買い付けます。
あくまで設定するのは金額であって、株数ではないところがミソです。
これにより株価が高いときには買い付ける株数が少なく、株価が低いときには多くの株を買い付けることになります。
いわゆるドルコスト平均法です。
投資において最強と言われるドルコスト平均法を強制天引きで機械的に行ってくれますので、効率的な株式取得が進められます。
如何でしょうか?メリットしかないのではという従業員持株会ですが、もちろんデメリットもあります。
デメリット① 元本割れするリスクがある
勿論株式投資と同じですから、元本割れするリスクがあります。
お金として給与でもらっていればよかったのに、給与を株にしたことから元本割れして給与が目減りするというような事態も発生します。
但し、そのリスクは限定的だと言えます。
それは10%の奨学金により、ある意味10%割安で株を購入している格好になっていることと、ドルコスト平均法により効率的な株式の取得を進めることが出来るからです。
デメリット② 売買が不自由
これが一番のネックです。
持株会は事前に自分で設定した金額で強制的に給与から天引きされる制度ですが、その金額やタイミングをコロコロすぐに変えることは出来ません。
今月はやめた、来月は少し余裕があるから金額を一時的に増やそう、というようなことは出来ません。
きつい月も余裕がある月も淡々と機械的に一定金額を給与から天引きします。
ですので、株はあるのに現金が無い、というような歯がゆい状況がギリギリの生活をしていれば出てくるかもしれません。
この売買の不自由さが一番のデメリットと言えます。
但し、この不自由さと強制力があるから資産形成が可能になるとも言えると思います。
ですから最初の設定時に、自分の財務状況に応じた適切な金額を設定することが大事だと言えます。
デメリット③ 議決権がない
株保有の楽しみの一つに株主総会に出席すること、なんて人もいるかもしれません。
但し、持株会にて取得した株には基本的には議決権がありません。
正確には持株会を通して取得した株式は個人が取得したものですが、取得後は持株会に信託する形となります。
そしてその信託した株に対して発生する議決権は、持株会の理事に一任することとなっています。尚、理事はたいてい会社の人事部の偉いさんです。
まとめ
いかがでしょうかでしょうか?
メリットとデメリットについて記載してきましたが、やはりメリットが方が上回っていたのではないでしょうか?
是非、サラリーマンのみなさんはサラリーマンの良さを実感しましょう。
NONサラリーマンの皆さんは、サラリーマンの良さを少しでも感じて頂けたら嬉しいです。
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