どうも鈴木テツです。
突然ですがわたくし子どもが3人おりまして。
そんな子どもたちの将来の教育資金の為に、今回保険屋さんに学資保険について相談した所、衝撃の事実が発覚したので紹介します。
尚、昨今は教育論について「学校に行く意義がない」「コスパが悪い」「何でもYoutubeで学べる」なんて意見もあったりで、教育資金自体貯める必要あるの?という議論があったりしますが、
海賊王ゴールド・ロジャーの右腕、副船長だったシルバーズ・レイリーはこう言いました。
「今の時代を作れるのは今を生きてる人間だけだよ」
というわけでぼくの方針も「どうしたいかはその時代を生きる子ども達に一任する」です。
いきなり厨二病ですみません。漫画の架空の人物の発言に子どもの将来を託す、そんなぼくは今年で36歳です。
とはいえ子ども達が「大学行きたい、大学で学びたい」と言ったときに「我が家にはそんなお金はありません。だからYoutubeで学んで下さい」じゃ親失格ですので、選択肢として取れるように学資を貯めておくことは必要なわけで。
というわけで今回大手保険会社のお姉さんに相談してきましたので、相談をする中でわかったことを今回ご報告したいと思います。
保険や子どもの教育資金などを検討されている方がいれば、参考になればと思います。
そもそも学資保険とは
念の為、そもそも学資保険についておさらいです。
学資保険は、名前の通りと言えばその通りなのですが、子どもの教育資金の為の貯蓄型の保険のことで、事前に保険料を払うことで、子どもが中学校、高校、大学入学時など、節目節目で満期の保険金を受け取ることができます。
また保険ですから、親が死んだときや高度障害になったとき等は、それ以降の保険料は払わずに済み、一方で満期のときに受け取れる金額はそのまま学資金として受け取ることが出来ます。つまりは親が死んだりしても子どもの進学に必要なお金を残してあげることが出来る保険です。
尚、勿論ですが、別に子どもが進学しない、教育資金は不要、となっても消えるわけではありません。むしろ払い込んだ保険料以上に満期金が受け取れる為、教育資金うんぬんは関契なく、利率によっては有効な投資手段になり得ます。
守銭奴のぼくの場合はむしろこちらが目的で、あくまで投資としての利回りを重視して今回相談しました。ぼくは、自分がもし死んだとしてもマンションのローンもチャラになりますし、その他の生命保険でそれなりの金額が家族に残るようになっていますので、これから新たに入る保険はもう投資目的以上のものはありません。
で先日、保険のお姉さんに将来の教育資金の為に、学資保険を含めて保険について紹介してもらってきました。
現代の学資保険、その返戻率は?
紹介してもらった学資保険の内容は以下の通りでした。
- 毎月13,500円を12年間払い続けて保険料払い込み累計は1,944,000円
- 満期金は12年後(子どもが中学入学時)、15年度(高校入学時)、18年後(大学入学時)の3回に分けて受領する
こうした条件で、見積りを取った所、満期金は12年後に10万円、15年度に10万円、18年後に175万円の3回に分けて受領するというもの。つまり合計195万円を満期金として受け取れるという保険を紹介されました。
えっ、、、いや、ちょっと待って。払い込む保険料が1,944,000円なのに対して受け取れる満期金が1,950,000円って、、、
18年間で6,000円しか増えてねぇっすお姉さん!18年間の返戻率100.3%って、これはもはや定期預金!
って保険のお姉さんに言いました。この保険、個人的な印象としては、もはや死なないとお得じゃない保険ってことですよね!?死ねってことですか!?と言いました。
これはジョジョの奇妙な冒険第5部に登場したマフィアの一員のカルネという人物のスタンド【ノトーリアス・B・I・G】と同じ仕組みです。彼のスタンドは本人が死ぬことがトリガーとして発動するものでした。

左がカルネさん、右がそのスタンド
本人が死ぬことで発動する、逆を言えば本人が死なないと発動しないスタンドです。子どもの頃に少年ジャンプを読んで衝撃を受けたのを覚えています。絶対に自分には備わって欲しくないスタンドの一つです。
尚、完全に横道に逸れてどうでもいいことですが、カルネという敵キャラ、一言も発することなく黙々と歩いている際中に銃で撃たれて死にます。これまた衝撃でした。
【ノトーリアス・B・I・G】が全くわからないそんな非国民の方には最近で言うとハンターXハンターの死ぬことで強くなる念だと思って頂いても良いです。死ぬことがトリガーになるという点では共通です。
すみません、また厨二病が発動してしまいました。
とにもかくにも、死ぬことがトリガーとして儲かる仕組み、それが現代の学資保険です。それぼどまでに利率が低下しているのです。これは昨今の日本の金利率の低下をモロに受けて、利回りがクソミソになってしまっているからです。
正直保険のお姉さんも「これはホント恥ずかしくてぇ~、おススメできるような代物じゃないんですぅぅ~」(昔はギャルだったのかな)というコメントをしていました。
しかしまだまだ一定数の方は、学資保険に入るのだそう。どうしてこんなに利率が低いのに入ってしまうのでしょうか。それについても聞いてみました。
「親が入っていたから」という判断
ぼくらの親世代は漏れなく学資保険に入っていました。なぜなら昔は利率もよかったからです。
かくゆうぼくも2015年に長女が誕生したときに入りました。それは240万円を保険料として払って満期金は18年後から4年間に掛けて300万円が受領できるというもの。つまり返戻率は125%。悪くない。そして親世代のときの利率はもっと良かったんだそうで。
そんな親たちの背中を見て育って今親になった人たちもまた「子どもの学資金には学資保険」という考え方が凝り固まっているのだそうで。保険のお姉さんが「もっと他に利率が良いのがありますよぉぉ~」って言っても全く聞く耳持ってくれないのだそうで、「学資保険一択!」という断固たる決意で契約されるんだそうです。
まぁ本人が納得されるのならしょうがないですが。。。
で、100歩譲って他に選択肢ないならしょうがないのですが、保険のお姉さんに聞くと、学資への備えとしての保険は、今はこれをおススメしているとのことで、今回はそれを紹介させて頂きます。
米ドル建の終身保険
やはり円貨建てだと利率が悪すぎてどの商品ももう絶望的な返戻率しか提供出来ないとのことで、米ドル建しかないとのこと。
で今おススメしているのが、毎月$200を10年間払うと、子どもが大学に入る18年後には返戻率が110%になって返ってくるというものです。総支払い額$24,000に対して、$26,400になります。18年間で約240,000円増えることになります。
但し、手元にまとまったお金があるのであれば、全期前納という最初のうちに一括払いをする形を取れば、返戻率は128%にまで上昇します。総支払い額$24,000に対して満期金は$30,720になり、18年間で約672,000円増えることになります。
悪くない投資ですよね。また18年後に手元の現金で教育資金がまかなえるようになり、解約する必要がないのであれば、そのまま継続することも可能です。その場合は、更に返捩率が良くなっていきます。
但し、この保険、気になるのが為替リスクです。為替リスクを抑えるなら返戻率は劣りますが分割払いにして為替の動きを平準化させることも一つの方法だと思います。逆を言うと分割払いにすればある程度のリスクを最小化することができます。
一括払いの場合はどうでしょうか。足許1ドル=110円くらいです。すると$24,000つまり、2,640,000円を払うことになります。で、満期金としては$30,720を貰うわけで、このとき1ドル=86ドルまで下がっていたら受け取る金額も2,640,000円になって支払った保険料と同額になりチャラです。
他方の考え方をすると86ドルまで下がらなければ、円建てではプラスにはなるので良しと考えてもいいのかなと思っています。少なくとも6,000円以上増えていれば、円建てよりは良い投資だったと言えます。
為替リスクは無いけど200万円程払って6,000円増えるという【ノトーリアス・B・I・G】を選ぶか、多少リスクあるけど増えるもの選ぶか、という判断なんですが、ぶっちゃけ後者だと思うんですよね。
尚、上記はわかりやすいように$20,000等のようにしていますが、手元にまとまったお金が無ければ、死んでしまったときの保証の金額を下げれば保険料として支払う金額も減りますの、自分の体力に合うような保険になるように、保険屋のお姉さんに言えばOKです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。5年程前には利率も悪くないのでぼくも入った学資保険ですが、この4年の歳月の中で【ノトーリアス・B・I・G】になってしまったことをどうしても紹介したかったので、書き殴ってしまいました。
是非みなさまも資産運用、保険の検討の際はご留意下さい。
万万が一、保険相談をしたときに保険のお姉さんが円貨建ての学資保険を勧めてきたら「ノトーリアス・B・I・Gかっ!」とはっきりとツッコミましょう。
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