どうも鈴木テツです。
出世について考えてみました。
最近は
「出世したくない」
「給料はそんなに増えないくせに責任ばっか増えて嫌だ」
「部下の面倒見るのとか嫌だ」
「なんかあったらパワハラとかで訴えられるし嫌だ」
「だから出世したくない」
という若者が増えている昨今です。
昨晩、3人の後輩との飲み会でしたが全員そういった意見でした。
そういう若者の意見をニコニコ聞きながら、ぼくの心の中では全員に対してこれもんでした。
出世したくないという若者へ
そもそも前述の出世興味ねぇっすとか言っている人に対して言いたいのは、確かに出世に興味は無いのかもしれないですが、実は選択権もないんですよ今の君たちには、ということです。
彼らは言わばテレビに映ったアイドルを見て「このコ無いわ~」って言ってるようなもの。
要は自分事ではないですし、そもそも権利も無い、部外者、だから好き勝手言えるということです。
アイドルって生で見たら同じ人間か?と思えるくらい骨格から体の成分から何から何までレベルが違うので、言葉を失う美人です。仮に先方が借金10億円抱えているとしても「結婚して下さい」と言われてNoと言える自信はありません。
出世も同じです。実際に目の前に来たら禍々しいほど破壊力や魅力があって、それを前にしてNoなんて言う余裕は無いです。
上司から「来月から君を課長に昇進させようと思ってるけどどうかな?」と言われたときに「出世興味ないでぇ~す」と元スノーボード日本代表の國母選手の「反省してまーす」ばりに言えたら本物ですが、多分無理です。
かくゆうぼくも恥ずかしながら出世興味ないと言っていた若者の1人でしたが、出世が目の前に現れてNoと言えなかった一人です。
入社15年目くらいまでは出世興味ねぇスタイルでやってこれました。というのもそれまではなんだかんだ横並びですし、出世というものがどこか他人事のように感じていたからです。
しかし15年目を超えたあたりで同期からちらほら課長になる人間が現れると気持ちは一変します。
「あいつが課長、、、」と純粋無垢だった心にひずみが走ります。
更に、隣の部署の1年下の後輩が課長になった日には平静を装いつつも「まじか!」と心の中はTM Revolutionのハイプレッシャーばりに暴風雨で荒れ狂い、そして自分は?という焦りを如実に感じるにようになります。
そして約半年前に部長から「鈴木、来年から課長になるように社内で調整しようと思っているがいいか?」と言われました。
そのときには「あ、はい。有難う御座います」みたいな感じて淡々と答えましたが、今だから言える事ですが嬉ションしてました。
脳内ではケンタウルスからドラゴンからツチノコから河童から何から何まであらゆる幻獣たちと肩組んで輪になってやった♪やった♪と踊ってました。
その日の帰りの電車では「車内のやつ全員と喧嘩しても今なら勝てそうだな」と思いましたし「いや今喧嘩はまずい、昇進の話がなくなるかもしれん」と謎の高揚感と意識高めの面持ちでいました。
駅から家まではずっとスキップで、かつ有頂天すぎてドラえもんのように少しだけ地面から浮いていました(ドラえもんて地面から3ミリだけ浮いているんですよ)。
これくらい目の前に現れた出世には破壊力があります。ビジネス麻薬です。はっきり言ってガンギマリでした。
そして結局今年海外駐在になりそうで、その話をもらったときにも海外行く事よりも「えっ!?課長の話は!?」と出世の話が気になってました。
出世依存症です。出世にもてあそばれ振り回されているのが実情です。
出世したいぼくへ
それ以来、出世を自分事として向き合うようになりました。
もう「出世に興味ない」とは言えない自分は、どうしたものか。
色々考えぬいた結果「社長になりたい」という答えになりました(中二病)。
過程として色々考えはしたのですが、シンプルに国語の問題として「出生したくない」の反対語を考えたときに「社長になりたい」でいいかなと思ったからです(男性、総合商社管理職、38歳)。
ですので前述のように飲み会で出世の話になったときには、ぼくはもう一貫して「社長になりたい」と答えるようにしてます。
そうすると100人中100人一瞬キョトンとされて「なぁぜなぁぜ?」という質問が来ます。
一応の説明として「給料が一番いいから」と答えるようにしています。
それでも「社長とかになったら色々大変そうじゃないっすか?(ヘラヘラ)」とか言われることもあるので「お前、総合商社の社長になったことねぇだろ」と言うのをぐっとこらえて「まぁ金さえもらえればいいや、俺守銭奴だし」とヘラヘラ笑う事にしています。
でも本当の心の中では「俺が社長になったら社内を使えるゴミと使えないゴミに分けて、真っ先にお前のような使えないゴミをクビにするさ、震えて眠れベンジャミン」とひそかに思っています。
出世する方法
自分なりに出世する方法も考えました。
これこそ出世したことないぼくが言う説得力は皆無ですが、出世してきた人たちにゴマすりながらヒアリングした所、要約するに以下の3つの要素が必要のようです。
①能力、②人脈、③運の3つです。
①能力は、当たり前ではありますが、想像しているような突出した能力は不要のようです。
サラリーマンとして最低限の業務遂行能力があれば良いとのこと。最低限ってなんやねんというと、指示された事を忘れずしっかりこなす、ということ。
これさえやれば出世には十分のようです。逆にいうとこれが意外と難しいのがサラリーマンだったりします。
次に②人脈ですね。これ能力以上に必要です。若者はとかく能力を重視しがちですが、結局出世させるのって人ですから。その人たちといかに人脈を築くかが大事です。
出世させるって上司の立場からすると自分ともっと近い立場に引き上げてやろうということなので、結局は誰と近い立場で一緒に仕事をしたいかという事なんで。
すると知らない人より、勝手知ったる人と仕事したい、出世させたいという事になるので、人脈を構築しておくことは出世において超大事です。はっきり言って能力以上に重要視すべき点です。
ハンターハンターの一次試験の印象値ってやつです。能力はキルアより劣るゴンが評価されたのに似ています。
なんであいつが!?俺の方が優秀なのに!?
じゃないんですよ。みんなに認知されることも能力であり優秀さの一つであることを認識しないといけない。組織って人の集まりだから。
要はリモートワークばっかしてんじゃないよ、出社しろ、飲み会行けってことです。
最後が③運です。これ偉くなった人に出世の要因を聞くと必ず出てくる要素です。
謙遜なのか、実態なのか、半々なのかぼくは偉くなった事が無いのでわかりませんが、運は必ずあるみたいです。
結局、自分が出世出来るかもそうですし、自分を出世させてくれる人が出世するか、その出世させてくれる人を出世させてくれる人が出世するか、、、この出世数珠繋ぎで会社は成り立っているので、結局全ては運の掛け合わせということですね。
最後に
一時期出世についてずっと考えていました。
俺は出世するのか?
同僚はなぜ出世したんだ?
このシニアはなぜ出世できなかったんだ?
どのコースが俺の狙う道なのか?
この人について行って俺は出世できるのか?
資料で数字ミスったりすると、あぁ出世から遠のいたとノイローゼになりそうでした。
ただそういった経験を経た上で、出世って多分狙わないと出来ないものでもないし、とはいえ狙っても出来るものでもないし、手前のミスで一喜一憂しててもしょうがない境地まで達しましたので、今はもう「社長になりたひ」というざっくりした感じです。
みなさんも出世について「興味ねぇ」と一蹴するのではなく一度向き合ってみたら面白いと思います。
この記事が出世について考えるきっかけになれば嬉しいです。
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