どうも鈴木テツです。
某総合商社に入社して13年目になります。今は若手と中間管理職の手前のどっちつがずなポジショニングに悩む日々ですが、そんなぼくも13年前に就職活動をしてこの総合商社に内定を頂き入社しております。
更に、13年前にはハナタレ小僧の新人だったぼくも、3年ほど前に管理職になってからは、1次面接の面接官となり、学生を面接する立場になってしまっております。世も末です。
今回はそんなぼくが偉っそうに就活時の面接のコツなんかを少しばかり紹介したいと思います。
ちなみに見た目でのコツを以下で紹介していますので、合わせて読んで頂けたら嬉しいです。
【合わせて読みたい】
今悩める就活生に参考になれば、こんな嬉しいことはないです。
面接で面接官は何を判断基準にしているのか
まず始めに面接官が学生の何を見て評価しているのかです。気になる所ですよね。
ぼくも3年程前から面接官をするようになりましたが、面接を通そうと思える人かどうかを選ぶ基準はシンプルに「一緒に働きたいと思える人かどうか」です。この一点です。
学歴や華やかな経歴、5か国語が話せる、弁護士資格を持っている、キムタクの娘です、、、正直そんなんどうでもいいです。いや、どうでもよくはないです。特に最後の例はどうでもよくないです。即採用です。
いや違う。こうした履歴書に書けるような事実は少なくとも副菜です。ステーキに添えられたゆで野菜です。焼き魚に添えられたみょうがです。弁当のバレン(緑のやつ)です。メインはあくまで一緒に働きたいと思える人物だと自分が思えるかどうかという、エントリーシートではわからない点です。
面接を通して色々話すうちにこの学生が何を考えたり、どういった人間なのかというのは短い時間ですが、にじみ出てくるものです。その中で一緒の部になったらいいな、一緒にデスクを並べて仕事してもいいな、と思える人を次の面接に通すようにしています。
ぼく自身、課長や部長、役員等が担当する2次面接や3次面接、4次面接の面接官をしたことはありませんが、多分みなさん同じ判断基準だと思っています。少なくともぼくは将来的にそういった立場で面接をするときでも同じ軸で判断するだけです。
ではどういった人が「一緒に働きたい人」なのかですね。
明るく元気で前向きで笑顔でコミュニケーションが得意
アホみたいな基準ですが、これが一緒に働きたい人の基準です。面接で言うと、面接の場が明るくなり、会話も弾む人です。シンプルに言うとめっちゃ根明です。純粋無垢に面接楽しんでるなぁ〜と思える人です。そんな人は職場でも一緒にいたら明るくなりますからね。
マイナビのHPで採用担当者がチェックしているポイント第1位にもこの点が挙げられています。
明るく元気で笑顔なんて、、、そんなんわかっとるわ!という学生もいると思います。しかしほんと君達、心掛けているのはわかるんですが、緊張しすぎてそこはかとない暗い感じになってるからね。やらされてる感がにじみ出ちゃってるからね。何気ない質問でも歯切れが悪かったりして「ほんとにそう思ってる?」と思わされることも多いからね。
そういった学生だとこちらからシンプルに「どう思うの?」と聞いても「この質問の意図はなんだ?」みたいな感じで警戒心丸出しの学生もいます。すると面接官も気分というか会話が乗ってこない。
逆にその場を楽しんでるなと思える学生は内定まで行く人が多いです。そういった学生だと面接官も気分が乗ってきて、楽しくなるものです。
一緒に働くにあたって大事なのは、フランス語が話せるから通訳してくれることでも公認会計士の資格を持ってるから会計に詳しいことでもなくて、明るくポジティブに楽しく会話ができることなんです。
ぶっちゃけ面接なんてただの会話です。試験のようで試験ではない。少しだけ気を遣う年上の先輩との会話を楽しむだけの場なんです。
間違っても点数を引かれる試験でも無い。むしろ、自分が学生時代に頑張ったことは自分の人生だし、この会社に入りたいという思いも自分の思いなんだから、間違いようが無いのが実情です。
面接で圧迫されようが疑問を投げ掛けられようが、堂々と元気よく自己肯定感を丸出しにすればいい。「面接官の方はそうはおっしゃいますが、ぼくはこう思うんです」と言い切ればいいだけなんです。
謙虚な気持ちで臨みつつ、思いを語るときには熱い思いがあふれ出るような、言わばあふれ出る煮汁みたいなイメージで自分の気持ちを語ればいいと思います。
その為にも就活って自己分析や企業分析に時間を掛ける頭でっかちな人がいますが、そんなことよりも大事なのはそれをしっかりと面接で発揮することなので、面接の練習にもっと時間を割きましょう。
緊張しなくなるまで練習しまくりましょう。「部活のリーダー的存在で100人以上の部員を率いていました!」と緊張でガチガチでカミカミで言われても「ほんまけ?」となりますし、説得力ないですしね。100人率いていた堂々さを見せてほしいのです。
細かい知識はいらない
企業分析をする中で細部まで研究する人がいて、なんならその細部まで研究してきたことを良しとして面接でアピールする人もいます。
「決算発表を拝見して、御社のXX部門のXX事業でアフリカにXX億円の投資をされて、、、」とか。
そんなんいりませんからね。正直HPを見ればわかる情報ですから。むしろ大事なのはそこから何を感じてどうしたいかなので。だから企業分析よりも「自分の思いを固めてそれを面接で緊張せず伝えること」それに集中すればOKです。
個人的には日経新聞も読まなくていいです。実際ぼくは当時読んでいませんでした。ある会社の面接で面接官から時事問題について質問されて「やべー」と思ったこともありましたが「自分の卒業が一番大事な時事問題です」と言ったら無事通過しました。そんなもんです。
仮に面接官から質問されたことを全く知らなくとも「すみません、不勉強でわからないです」でOKです。知らないことは減点でもなんでもありません。日経の記事なんてのも知っているかどうかを試しているのではなく、あくまでコミュニケーションを取る話題の一つにすぎません。
知らなくて「こいつはダメだ」なんて面接官は誰も思いません。むしろ知らない場合も明るく前向きに「知らないんですが、もしかしたらXXのことでしょうか」とか話題を広げるような持って行き方をして会話を楽しみましょう。
質問は一つは考えておきましょうね
面接が終わりに近づくと、面接官からは「こちらからの質問は以上です。逆に学生の方から質問はありますか」というやり取りがあります。というか会社からぼくはそういうやり取りも学生の為に設けてあげて下さいと言われています。
ただ、意外と質問を求めると学生は「えっ、、質問、、えっと、、、」となってしまったりします。折角面接が順調に言っていても、最後にちょっと気まずい空気が流れがちです。別に質問も無けりゃないで問題は無いのですが「ないです」と言われるのも「なんの興味もないんかい」と思えてちょっと寂しいものです。なので質問は一つは準備しておきましょう。
質問も前向きなものがいいですね。「業務で一番しんどかったのはどんなときですか?」「残業は多いですか?」「英語使えなくても大丈夫ですか?」とかは避けたいですね。ポジティブに行きましょう。
無難なのは「今まで仕事をされてきた中で一番うれしかった瞬間ってどんなときですか?」ですかね。前向きにそれもちょっと嬉々とした表情で聞くのがベストです。逆にひねり出したように聞くと逆効果です。それホントに聞きたいの?って思っちゃいますから。
「すみません、この際だから聞いてみたいのですが、、、」と前もって聞きたかった、準備していた質問なんです、というアピールをしましょう。折角の機会っすから、教えて下さいよ先輩〜♪という愛される後輩的演出をしつつ聞きましょう。こんなこともコミュニケーション能力の一つですしね。
他には面接の最中に気になった発言なんかをとどめておいて「あの発言をもう少し具体的に教えて欲しい」とかもありです。これもひねり出すのではなく「質問ありますか」に対して即座に「折角なのでさっきの発言についてもう少しお聞きしたいのですが」とか。細かい配慮ですが、こういった枕詞を入れることで、会話はスムーズに動きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。就職活動ってはじめは怖いとか嫌だなというイメージがある方も多いと思いますが、明るく元気に前向きなキャラを無理やり演じていたら、そのまま本心から楽しめる時期がくると思います。
すると面接もうまくいくようになり、通過するようになり、更に楽しくなっていくというプラスのループ状態になったらもう面接無双になります。ぼくはそうでした。
是非みなさんも明るく元気に前向きに「会話」を楽しみましょう。
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