学資保険について検証してみたら、強く生きようと改めて思えました

貯蓄型保険

どうも鈴木テツです。

 

今回は学資保険に加入すべきか投資案件風に検証してみたいと思います。

 

学資保険については以前にも一度検証してまして、それが以下の記事です。

保険相談したらわかった学資保険オワタ説|学資保険は現代のノトーリアスB・I・G
どうも鈴木テツです。 突然ですがわたくし子どもが3人おりまして。 そんな子どもたちの将来の教育資金の為に、今回保険屋さんに学資保険について相談した所、衝撃の事実が発覚したので紹介します。 尚、昨今は教育論に...

 

当時の結論としてはシンプルに学資保険オワタというものでした。

 

だって紹介された学資保険は、払い込む保険料が1,944,000円なのに対して受け取れる満期金が1,950,000円だったので、18年間で6,000円しか増えず、18年間の返戻率100.3%だったので。

 

オワタ以外の言葉が出なかったです。

 

但し、この検証は返戻率という【受け取れる金額÷払った金額】という小学生レベルの計算をしていたわけです。

 

今回は、改めてファイナンス的な投資案件の利回りという観点で検証してみようというものですだって自分、一応商社マンなんで。

 

小学生と同じ計算してたら、時が小学校時代から止まったままではきついですから。

 

はい、早速いきましょう。

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検証対象の保険はニッセイ学資保険

今回検証させて頂くのはニッセイさんの学資保険です。

 

なぜこれを選んだかというと、近くのショッピングモールの保険相談窓口にパンフレットがあったという運命的な出会いがあったからです。

 

この保険、色々プランがあるのですが、代表例としてパンフレットに記載されていた【大学の教育資金を重点的に準備したい】というプランで検証していきます。

 

このプランの概要はこちらでした。

■支払い

総額288万円(毎月13,350円を18年間)

 

■受け取り

総額300万円(19年後(子どもが18歳=大学入学時)に100万円。

その後は4年間毎年50万円。)

 

■返戻率

104%(288万円払って300万円受け取れるので)

冒頭紹介した以前ぼくが保険のお姉さんから聞いて検証した学資保険の返戻率は100.3%でしたから、今回は善戦しています。

 

この100.3%の返戻率の保険は、死んで保険料の支払いをやめない限りお得じゃないという結論にぼくの中では達し、死んだあとにしか能力を発動しないスタンドの名前を借りてノトーリアス・B・I・G保険と名付けました。

 

このスタンドを知らない方は、ジョジョの奇妙な冒険を全巻読んで下さい。

 

ちなみにこちらです↓ 不気味ですが最強です。

ジョジョの奇妙な冒険 第58巻より

 

さておき、今回のニッセイ学資保険は返戻率が104%となっており善戦しているようにも思えますが、今回はこれを投資案件と見立てて、期間全体を通じてのキャッシュフローからの利回りで考えていきます。

 

そのときに使うのがIRR(内部収益率)です。

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IRR(内部収益率)で計算してみる

IRR(内部収益率)とは、Wikipedia先生によると以下の説明でした。

投資によって得られると見込まれる利回りのこと。IRR は、投資プロジェクトの正味現在価値 (NPV) がゼロとなる割引率である。

 

要は投資したお金が毎年どれだけの利回りで運用出来ているかを示したものです。

 

じゃあどうやって計算するの?ってなると、もうこれはエクセル頼みです。

 

エクセルに数式を入れるとサクッと計算してくれます。

 

エクセルが無かった昔の人たちは、これを電卓とかで計算していたのだろうかと思うと頭がクラクラします。

 

エクセルがある時代でよかったなぁと投資銀行はじめ、全ての投資案件に携わる人間はマイクロソフトには足を向けて寝れないのです。

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ニッセイ学資保険のキャッシュフロー

で、改めてニッセイ学資保険を投資案件的にキャッシュフローでみるとこんな感じですね。

毎月13,350円支払っているということは、年間160,200円を18年間投資し続ける。

 

回収は19年後から。要は子どもが18歳になって大学生になったタイミングで入学金的な位置づけで100万円を回収し、その年から50万円を学費として4年間回収する。

 

これをあっぱれエクセル大先生に入れて、IRRの数式を入れてみると、はいドン!

 

IRR=0.35%

 

つまりこの投資案件(学資保険)は、23年間で合計288万円を毎年0.35%の利回りで運用したという事になります。

 

返戻率でみると104%なんですが、複利でみると0.35%でしかないんですね。

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利回り改善のための考えたくないケーススタディ

全ての投資の母であり、リスクフリーゆえにリターンも最低レベルの国債の利回りは地を這う0.05%なのでこの学資保険はその7倍のリターンです。

 

リターン=リスクなので、じゃあ7倍ものリスクを抱えているかというとそうではなく、保険ですので国債と同じ元本保証です。これめちゃくちゃでかいです。

 

かつて草コインに手を出し、元本を500万円失い、ボラティリティ怖い!と思って株に逃げたらやっぱり軽自動車買えるくらいの含み損を長い間抱えていた自分としては、元本保証って安心感はんぱないです。

 

更に!保険なので、自分が死んだ場合にはそれ以降保険料を払わなくとも良いのです。

 

例えば、自分が今から10年目に残念ながらお亡くなりになってしまった場合(書くのも嫌だ)、キャッシュフローはこんな感じになります。

 

すると同様にIRRは、はいドン!

IRR=4.19%

 

10年後に死んでようやく4%台。

 

ちなみに5年後にDEATHったらIRRは7.8%となりました。

ちょっと魅力的になってきました。

 

更に1年目に1回保険料を払ったぽっきりで、ぽっくり逝ってしまったらIRR=16.21%

 

めっちゃ魅力的です。そりゃ16万円払うだけで300万円もらえるわけですからね。

 

でも、保険に加入して1年後に死んだら、保険会社から詐欺じゃね?ってなって、残された家族めっちゃ調査されそう。晩飯になんか薬入れてないかとかめっちゃ疑われそう。

 

それってかわいそう。

 

やはり払いきる前に死ぬことを前提に考えたくないですね。もっと早くに気付くべきでしたね。

 

とはいえ検証という意味では、やっぱりこれは死して初めて能力を発揮する保険、ノトーリアス・B・I・G保険ですね。

 

もうほんま学資保険の本質を見極める為に、ジョジョの奇妙な冒険58巻を読んで下さい。ノトーリアス・B・I・Gが出てきた瞬間、学資保険や!ってなりますから。

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まとめ

今回はIRRを活用して保険を検証するというハイソサエティな頭の良さをひけらかしてしまった感がありますが、非常に有意義でした。

 

やはり学資保険は、命か利回りか、というDeath or Profitという、純粋な生命保険ですね。

 

さすがにこれに加入するのは個人的には躊躇してしまいますが、とはいえ株式投資なんかで元本棄損し散らかしまくってるぼくは、安全な保険に入って確実なリターン0.35%を得た方が18年後にはトクをしているのかもしれません。

 

しかしノーバディノウズですし、ミスチルはTomorrow never knowsと歌っています。

 

いずれにせよ、今回のニッセイ学資保険の考察を通じて、生きたい!という思いを強くできた事は何より有意義でした。ありがとうニッセイ。

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