どうも鈴木テツです。
今回は二月の勝者という漫画をおススメしたいと思います。
理由は、ぼくの価値観を180度変えた漫画だからです。
最近2021年10月期に日テレ系でドラマ化されているのでご存じの方もいるかもしれませんが、中学受験を舞台にした漫画です。
はい、ここで「中学受験」という言葉を聞いてそこはかとない嫌悪感を抱いた方、多数いると思います。
ぼくもそうでした。
中学受験!?はぁ!小学生から勉強三昧とかありえへん!と思った方いると思います。
ぼくもそうでした。
小学生なんて常にTシャツ短パンで走り回って、ドッジボールして、缶蹴りして、毎日膝小僧に擦り傷つくってクタクタになって丼メシ食べて泥のように力尽きて眠りにつくもんだ、という思いでした。
ぼくがそうでした。
と、そんなぼくでしたが、この二月の勝者の1巻を試し読みし、この作品は小学生以下の子どもを持つ親として無視してはいけない本だと認識し、ネットで全巻即ポチしました。
そして読後には中学受験って、アリ中のアリだなという読む前とは真反対の思いに至っております。
奥さんからは以前とは真逆に中学受験の意義を唱えるぼくに、人が変わり過ぎで恐怖すら感じられています。
人格すら変えてしまうこと以上に電車代がもったいないと会社から走って帰るくらいの守銭奴のぼくが金に糸目をつけずに全巻即ポチしている事を考慮しても、この作品の破壊力が伺えると思います。
今回は親なら是非一度読んで欲しいと思わしめた、その理由を語っていきたいと思います。
ほんと、是非一度読んで頂きたいです。
すでに興味をお持ちの方は、こちらからポチっとどうぞ。
中学受験は小学生の生活を熱くさせるもの

二月の勝者 第二巻より
二月の勝者を読む前のぼくは、先ほどの通り、小学生から塾通いとか嫌だ、小学生はグラウンドで泥だらけで友達たちと遊んで欲しい、といった思いから、中学受験に対しては嫌悪感しかなかったです。
この感覚は多くの人に共感頂けると思います。
そもそもぼくは、小学生の頃は関西の田舎で伸び伸び育ち、毎日友達と遊び三昧でした。
そして何の疑いもなく窓ガラスバリバリ、授業中に廊下を不良がチャリンコや、ときに原付で走り回るというリアルろくでなしブルースと言っても過言ではない荒れた地元中学校に進学しました。
それでもぼくはまぁなんやかんや流れで進学校の高校に行き、まぁなんやかんや大学に行き、そしてなんやかんや商社に入って人生それなりに充実しております。
ですので、そもそも中学はどこに行ったって人生何とかなる、という思いでいました。
ですので、小学生なんて友達と遊んどったらええんちゃう?という思いでいました。
ですがこの考えはこの漫画を読んだら覆されました。
むしろ小学生は中学受験すべきだ!という思いに駆られるぐらい中学受験が熱いです。
それは、当たり前の話ではあったのですが勉強にもドラマがあるということです。
勉強にも買った負けた、合格と不合格、成長と失敗、一喜一憂があるわけで、それは遊びやスポーツと同じです。
塾には塾のコミュニティがあり、勉強という勝負で切磋琢磨する子どもたちにはワンピースやスラムダンクと同じくらい熱い闘いがそこにはあります。
そう、全集中 勉強の呼吸です。
熱すぎてよくわからない事を書き滑りましたが、いずれにせよこの漫画ではそれらドラマが生々しく描かれており、子ども達のそうしたドラマにぼくは正直毎巻泣かされています。
ですので、この漫画を読むときは家族と離れて一人でこっそり深夜に読んでます。
そうこうする内に、小学生生活を遊びだけで無為に過ごすより、中学受験した方が激熱の人生を送れそうという思いに至ったわけです。
このように毎度泣いてしまうので、この漫画を読むときは家族と離れて一人でこっそり深夜に読んでいるのですが、ドラマ以外にもおススメの理由があります。
必要な情報と親として中学受験をリハーサルしている感覚

二月の勝者 第七巻より
この漫画ではドラマというエンタメはもちろんですが、中学受験のノウハウから、受験生の親としての子供との向き合い方、受験のトラブルあるある等、情報やケーススタディを学ぶ事が出来ます。
ぼくの場合、長女がようやく来年4月に小学生になるので中学受験自体はまだまだ先の話ですが、この漫画に自己投入して没入したおかげで既に中学受験を一回経験した感覚を覚えています。
はっきり言って中学受験を経験したと断言します。
中学受験において発生するあるあるの軽微なトラブルから、夫婦の大ゲンカ、更には家族崩壊を含む大事件も含めて、全て一度経験しました。あのときはつらかったです。
一度経験した事があることは、大きな財産です。
湘北に負けた山王工業の選手たちに監督が言った「負けた事があるというのが、いつか大きな財産になる」というコメントに似ているかも知れません。いえ、似てないかもしれません。
いずれにせよあらゆるトラブルを経験できる事から、この漫画は中学受験を控えている親は全員必修科目です。車を運転するための運転免許と言っても過言ではないです。
なぜなら大袈裟ではなく中学受験に挑戦した事での親子関係や家庭の崩壊リスクを避けることが出来るからです。
子どもたちの熱い戦い、葛藤、勉強でカンニングするその理由、受験する様々な家庭背景、受験の戦略、かかる費用、塾側の思惑などなど、はじめての受験の親だったら思いつかないこともわかったりします。
わかっているからこそ、心の準備も出来ますし、免疫も出来ますし、それへの対応策も講じる事が出来ます。
家庭崩壊防止のために、この漫画は必読です。
ドラマのエンディング曲(DISH/沈丁花)もまた最高です
二月の勝者は、2021年10月期に日テレ系でドラマ化されているのですが、これに採用されている曲もまた最高すぎる曲になっています。
DISHが歌う沈丁花という曲です。
先ほどの通りぼくはこの漫画のおかげで、長女がまだ保育園にも拘わらず、中学受験を既に一回経験した事になっています。
そして中学受験経験者として言いたいのは、この曲も必聴です。必修科目です。
分かってるんだけど言えない”いつもありがとう”という言葉、期待に応えたいのに思うようにいかない、そんな子どもの内面を表現した歌にやっぱり涙腺が崩壊します。
同時に勇気を与える行進曲的な仕上がりにもなっており、最近は会社から帰宅中のランニング中とか、ずっーーーとエンドレス&ヘビーローテーションで聴いています。
まとめ

二月の勝者 第十三巻より
とにかく作品のネタバレはしたくないので、ぼくの熱い思いだけをただただ書き殴ってきましたが、本当にすべての親にこの作品は読んで頂きたいです。
でないと、怖い話ですが家庭が崩壊したり、夫婦仲が破綻したりする可能性があるからです。
実際中学受験をきっかけにそういった事例があるそうです。おぉ怖い怖い。
是非、健全に熱い中学受験に取り組む為にも、この漫画でリハーサルをしてはいかがでしょうか?
というか中学受験に実際関係ない人でも、この漫画はエンタメとしてだけでも全米と日本中が泣けますのでおススメです。ですが、泣いている所を見られたく無い人はぜひお一人でどうぞ。
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